おすすめのポットキャスト8 読書編2

続いて紹介するのは、NHKラジオ第一の番組、毎週金曜日の午後9時5分より50分間放送されている、「高橋源一郎の飛ぶ教室」です。作家の高橋源一郎さんが、前半はヒミツの本棚と称して高橋さんが読んだ本の中で、特に興味深い、面白いと感じた本を読み込み、朗読を交え紹介してくれます。時流に乗った本や、話題の本もよく紹介してくれます。作家であり各文学賞の選考委員もされている高橋さんの視点で本を選択されますので、より幅広いテーマから、奥の深い作品が紹介されます。何冊か紹介された本を読んでみたのですが、とても満足度の高い作品ばかりでした。また、考えさせられる作品も多いと思います。もちろん、番組自体聞くだけでも十分楽しめ、読書好きを満足させてくれます。

後半はゲスト、作家さんを交えての対談となります。NHKアナウンサー磯野祐子さんが全体を通して司会をするので、話の流れもある程度スムーズです。高橋さんがしゃべりすぎる傾向があるので、インタビューとしてはあまり面白くない時もあります。場合によっては途中で聞くのをやめてしまう事もありますが、ゲストによっては高橋さんとの対談が弾み、とても面白いことも多いです。どちらかと言えば、押しの強いゲストのほうが、自分からしゃべりだすので、高橋さんとの対話が弾むような気がします。毎月の最終週の日には詩人の伊藤比呂美さんがレギュラーゲストで出演し、お悩み相談があり、高橋さんとマニアックに答えます。

近ごろの放送で紹介された、新庄 耕さんの 地面師たち を購入して読んだのですが、とても面白かったです。番組で取り上げていましたが、最近、Netflixにてドラマ化され独占配信されたとの事で、とても話題となっている様です。物語は実際数年前に起きた、東京、五反田の廃旅館を舞台とし、誰もが知る大手不動産会社に地面師が詐欺を働き、70億円をだまし取られた事件を題材にしています。不透明な部分の多い土地売買に関わる関係者、そこで暗躍する魑魅魍魎な地面師たちをリアルに、人間味豊かに興味深く描きだしています。また、インタビューで作家の新庄さんを迎え、作品についてさらに深堀しています。この様に一つの本を多方面より、深堀してくれるのもこの番組に大きな魅力と感じます。リンクを下に貼っておきます。

https://www.nhk.or.jp/radioondemand/share/29_209.html

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