定年まじかとなり外資系製薬企業と言うこともあり、やめてくれバイアスがすさまじく、すごいストレスが多かった日々でした。欧米のビジネスマンは、日本人の3倍から4倍は生涯転職を繰り返し、米国などでは、平均10回以上転職するとの記事が日経新聞に掲載されていました。
そんな先進国の中で、日本ではいまだに、新卒一括採用が主流であり、勤続年数が長いほうが評価され、退職金、税制等でも優遇されているのが現実です。欧米のビジネスマンは転職を繰り返しながら、スキルアップ、キャリアアップを繰り返していくのが主流です。
そのような状況で外資系、外国人がトップの日本企業では、何十年も同じ会社で働き続けている人間は、スキルアップ、キャリアアップしようとしない無能な人間と映るようです。そのため、60歳定年を機に何としてもやめてもらいたいと思うようで、定年後の雇用延長の給料は、仕事は現役時代と変わりないのに2割~3割位に激減させたり、早期退職者優遇制度で割増金を出したり、あの手この手で退職を促進させています。
残る現役の社員としては、定年以上の社員が去ることにより、元上司等の上のプレッシャーがなくなり、働きやすいのも事実かと思います。ただ、実際外資系製薬企業に20年以上務めた経験としては、上の人間は欧米の様に、キャリアアップでコロコロ変わりますし、それに合わせて組織も猫の目の様に変わります。
常に引継ぎをしながら仕事を回していくイメージで、一つの仕事にじっくり取り組んでいくことは不可能でした。仕事を回しながらある程度の完成度で、ある意味中途半端に引継ぎしていく印象です。内資系製薬企業にも15年位勤めていましたので比較すると、スピード感は圧倒的に外資系、じっくり仕事に取り組むには内資系のイメージでしょうか。それぞれ一長一短があるかと思います。
人の仕事に対する考えによってそれぞれ相性があるので、自分に合った選択肢を慎重に考えてみるべきだと思います。自分は縁あって外資系製薬企業でほぼ定年を迎えることができました。変化の激しい会社でしたが、大変お世話になり、ありがとうございました。
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