ゲオでレンタルしました。2013年、1時間53分の映画です。
事故死したダイアナ妃について、その前の数年間を映画化しています。特に英国在住のパキスタン心臓外科医師との恋愛を中心に描いています。
事故死したことは知っていましたが、その詳しい背景については、もちろん知りませんでした。パキスタン医師との恋愛の中で、結婚を考えその障害の高さに、もがき苦しむ2人を描き出します。
パキスタン医師はイスラム教のため、もしダイアナが結婚し、改宗したら、英国皇太子の母親が異教徒になります。キリスト教を主体とする英国にとっては、許されざる事態となります。また、妊娠し出産した場合、異教徒の兄弟ができることになり、これも許されざることとなります。
ヨーロッパでのキリスト教とイスラム教の対立は、何千年も続いており、個人の恋愛のレベルを超えています。この背景もあって、家族、友人、同僚が色々な思惑を持って、反対してきます。その中で、なんとか解決策がないかと考え、映画の中でフィアンセの祖母に若きメスライオンの様と言われた、ダイアナが映画のラスト近くで何かを画策しますが、それも事故死で永遠の謎となります。
最後のシーンで、フィアンセだった、パキスタン医師が、「善悪を超えた先の場所でまた会おう」とメモを付けて、献花するシーンが印象的でした。心にジーインと残る一作でした。おすすめのDVDです。
焦らず、結婚にこだわらず、子供もあきらめ、二人の恋愛関係を永く続けていけば、可能性も見出せた様な気もしますが、その様な中途半端な結論では満足しない二人でした。もし、その可能性が実現していれば、ダイアナは存命していたかもしれませんが、ここまで世界の人の記憶に残らなかったと思います。

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