単身赴任 認知症予防へ

単身赴任の規則正しい生活、自己管理、健康管理を徹底し、赴任時に新たに挑戦し得られた仕事、趣味を行う事により老後のボケ防止、認知症予防に役立つ可能性があると思います。

厚労省の認知症に関するデーターでは65~69歳での有病率は1.5%ですが、以後5歳ごと倍に増加し85歳では27%に達します。

現時点で我が国の65歳以上の高齢者における有病率は8~10%程度と推定されています。

2010年では200万人程度といわれてきましたが、専門家の間ではすでに65歳以上人口の10%(約250万人程度)に達しているという意見もあります。

今後高齢者人口の急増とともに認知症患者数も増加し、2020年には325万人まで増加するとされ社会問題化しています。詳しくはネット、書籍の情報に譲りますが老後の切実な問題の一つです。

ここで興味深い報告があります。米国のケンタッキー大学の修道女研究の中で報告されたシスター・メアリーは101歳で亡くなるまで高い知能を示し認知症とは無関係の生活をしました。

しかし、なくなった後、彼女の脳を見てみると脳は委縮し、βアミロイドの沈着がみられ、典型的なアルツハイマー病患者の脳だったのです。

このようなことが一体なぜ起きたのでしょうか。それは、脳の認知予備能が勝り、認知症に打ち勝つことができたためと考えられています。

例えば、経理の仕事を長年していた人は認知症になっても計算能力は保たれるなど、優れた能力は認知症になっても保持されることが多く報告されています。

シスター・メアリーは80歳過ぎまで数学の教師をしていました。教師という常に勉強する立場に長年いた事が幸いしたのでしょう。

その後も福祉活動で常に多くの情報を脳が受けていました。それらの高い能力が彼女に認知症の症状が出るのを遅らせていたと考えることができます。

脳には秘められた力があると言われています。脳の一部に多大なダメージを受け、その部分が司る能力を失ってしまったとしても、脳の他の部分がダメになった部分の代わりをしようと適応してくれることです。

これが脳の代償機能です。シスター・メアリーの場合も、認知症による脳の委縮に耐えるため、脳の他の部分が頑張ってくれたと考えられます。

脳を鍛える事により認知症に侵されても症状を発生させず、天命を全うするまで気づかないでいられる可能性を持っています。

この様に定年後の老後を単身赴任で得られた生活習慣、趣味、仕事を継続する事により認知症予防につながる可能性があります。

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