ここからは、辞令が発令される前の状況からを含めての考え方、気持ちの持ち方、感情のコントロール等を含め心がまえを自分の経験をもとに話したいと思います。
平成16年3月上旬上司より電話で4月より福井市への転勤の内示を受けました。どの企業でもこの様に正式な辞令を出すまでに内示をしているのが一般的ではないでしょうか。
この内示を受けて、まず家族に報告しどの様にするか相談しました。その結果、前述した子供の教育環境とマンションを前年に購入した事により単身赴任を希望する事となりました。
早速、上司に単身赴任の希望を伝え正式な辞令が出るまでにはほぼ単身赴任による転勤が決まっていました。
正式な辞令が3月下旬に出てすぐに福井市での単身赴任住居先の部屋探しを始めることができました。そして、3月中には住居先を決め4月初旬には引っ越しを完了しておりました。この様に自分の経験より決断、行動は早くした方が何事も有利に展開できると思います。
また、その時の心理状態等について記します。まず、内示が出るまで何となく転勤の予感はありました。
しかし、どこに転勤するかは不明であり、この時期はくよくよ悩みがちとなります。しかし、私の経験より目の前の仕事に専念するのが一番良いと思います。
この時期会社で周囲もこの予感を持っているケースが多く、その時に一生懸命仕事に打ち込んでいる姿勢は周りの人間にも高く評価されます。
また、転勤後においてもそのペースを保てるため単身赴任先での仕事の導入がスムーズとなります。また、何より仕事に専念することにより余計な事を考えずに済む事が最大のメリットと思われます。
家族との関係では最初の福井市赴任の時は、家族のために赴任するとの思いが強く、家族に恩着せがましくなってしまいました。
そのため、家族との軋轢が数回起きた程です。単身赴任にはいろんなメリットがありますので、いろんな所に住むのを楽しむつもりで、肩に力を入れずに赴任する方が事がスムーズに進むと思います。
自分の気持ちについて話します。自分は福井県敦賀市出身であり、いろんな所で生きたい、大きく生きたいとの志を抱き東京の大学進学、全国的企業に就職し各地に赴任してきました。
それが、外資系メーカーに転職したとはいえ、40歳になり出身地である福井県に22年ぶりに赴任する事に、志に反する様で抵抗を感じたのは事実です。
しかし、考えてみると福井県で働いた事はなく、福井市に住んだこともありませんでした。また、自分を大きくしてくれた出身地で働くことは、今までの仕事の経験を生かし恩返しをしているようで、5年間の単身赴任生活はとても実り多く充実した納得の行く生活でした。
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