5.家さがし-Ⅰ

ここからは、実際赴任する際の具体的なノウハウについて経験を元に述べたいと思います。

まず、単身赴任は住居探しから始まると言っても過言ではないと思います。自分の赴任先でのこれからの仕事の内容・状況、家族のいる留守宅への帰省方法・頻度、また会社規定による単身赴任における家賃補助から算出される予算等を勘案して、物件を選択しなければなりません。

当たり前ですが、快適な単身赴任生活を過ごすためには、上記の事項等を踏まえ自分のニーズをより満たす物件を選択する事が必要となります。

まず、会社が紹介する物件または会社の紹介する不動産屋が紹介する物件が選択肢の最初に来ると思います。

その場合、物件を決定し契約する場合は、余計な審査は必要ない場合が多く、短期間に多くの手間無く契約が完了する可能性が高いと考えられます。

会社の紹介以外の不動産屋で契約しようとすると、不動産屋の審査にまず時間がとられ、それから物件の契約となるためより多くの時間と手間がかかる可能性があります。また、企業によっては指定の不動産屋以外とは契約しない所もあると思います。

会社の紹介する物件は会社のコネクションを生かした物件の可能性が高いため、優良な物件が多い傾向にあると思います。

しかし、場合によっては会社の総務部門が経費節減のため安い家賃のところを選択して紹介する可能性も否定できません。また、会社の紹介する不動産屋の物件も同様な傾向が見られるため注意が必要です。

一般的な企業の多くは、アパマンショップと契約して全国の物件を紹介・契約しているケースが多いと思います。

私の福井市・金沢市の赴任の場合も、アパマンショップを会社より紹介され、その不動産屋に連絡し自分の要望を伝え、候補物件を会社・自宅にFAXまたはメールしてもらいました。

その候補物件10軒程度を検討し、自分の要望により近い物件3~4軒に絞り込み、不動産屋の車に同乗し下見に連れてってもらいました。下見した物件より一番気に入った物件を選択し契約しました。

以上、単身赴任は物件選択に費やす時間は長くて1週間程度と短く、下見は1日で当日下見後すぐに仮契約となる事がほとんどです。

そのため、あらかじめ赴任先の同僚に単身赴任するのはどこの地区が適しているか、また他の単身赴任者はどこに住んでいるか等、事前に情報収集しておく方がより良い選択につながると思われます。

また、賃貸物件のインターネットの情報も充実しています。多くのホームページを各社が掲載しており、検索機能も充実しています。ネット情報を利用して住みたい所の物件情報・相場をあらかじめ調査し、頭の中に入れておくとより良い選択につながると思います。

最後に経験より一つ付け加えますと、自分の住みたい場所を実際見て調査する方法があります。

これは、福井市で赴任の際に経験した事ですが、前述の方法で会社紹介の不動産屋と同行し物件を契約しました。

自分としては毎週留守宅へ帰省する予定であり、なるべく福井駅の近くに住みたい希望を伝えたのですが、紹介の物件は歩いて駅まで15分はかかる物件がほとんどでした。

しかし、福井市に住んで1ヶ月程したとき福井駅周辺を散歩する機会があり、それとなく単身赴任向けの物件らしき建物に目をやると、驚くことに住居者募集の案内が何軒も掲示されていました。

考えるに地方では地元の小規模の不動産屋が多く、アパマンショップまで情報が回っていない様です。このことから、実際住みたい地区を歩いて見て回り物件を選ぶ方法も、可能であれば選択枝の一つとして加えておくべきです。

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