今回はレアアースについて語ります。高市首相の存立危機事態発言で、中国が輸出規制を開始しており、とかくニュースで話題になりますが、そもそもレアアースって何と思われる方は多いのでわないでしょうか。そこで、今回はこの話題について深掘ってみたいと思います。
以下のGPTの検索結果を参考に頂きたいのですが、 スマホ・電気自動車・風力発電・軍事技術など日本の産業に欠かせない金属のグループとなります。特にモーター分野の性能向上には必要不可欠となる物質です。この世界的な供給を中国がほぼ独占しており、日本に限らず、世界が中国の供給に依存しているのが現状です。記憶に新しいところでは、あの強気の米国、トランプ大統領が、中国のレアアース供給制限のブラフに屈して、関税を大幅に引き下げざるをえなかった事象より、その重要度が理解できると思います。
ではなぜ中国が独占できているのかに関しては、資源が豊富に採掘できる事と、これが一番重要なところですが、精製に大きな環境負荷がかかりますが、その環境負荷を中国であれば許容できる国家環境にあるところです。また、低価な労働力により、コストを抑えて、ある程度の価格で世界に供給しているのも中国独占の背景にあるようです。
これに対して日本の鳥島周辺の採掘開発は、中国の陸地からの採掘に比べて、海底6000mからの採掘になりコストはかかります。しかし、陸地からの採掘に比べ放射性物質の混入が少なく、精製に関しては環境負荷が低減できる面があるようです。その埋蔵量も日本での年間使用量で100年分位あるとの事。今まで400億円かけて日本政府は開発してきたようですが、これこそ日本が世界へ貢献出来、この分野の産業を日本の将来の基幹産業に育成できる可能性があります。1000億位投資してでも、開発を加速すべきだと思います。
この1月に試験的採掘がはじまる様なので、結果を待ちたいと思います。
① レアアースって一言で言うと?
**レアアース(希土類)**とは、
👉 スマホ・電気自動車・風力発電・軍事技術などに欠かせない金属のグループ
のことです。
「レア(希少)」と名前にありますが、
👉 地球上にほとんど無い金属という意味ではありません。
② なぜ「レア」なの?
理由は3つあります。
1️⃣ 地中に「少しずつ」しか存在しない
金や銀のように「塊」で見つからず、
👉 岩石の中に薄〜く混ざっているため、集めるのが大変。
2️⃣ 分離・精製が非常に難しい
レアアース同士は性質が似ていて、
👉 1種類ずつ取り出すのに高度な技術とコストがかかる。
3️⃣ 環境負荷が大きい
精製に強い薬品を使うため、
👉 土壌汚染・水質汚染のリスクが高い。
③ レアアースは何種類あるの?
全部で 17種類あります。
代表的なものだけ紹介します👇
| 名前 | 主な用途 |
|---|---|
| ネオジム | 強力磁石(EVモーター、HDD) |
| ジスプロシウム | 耐熱磁石(電気自動車) |
| ランタン | カメラレンズ、バッテリー |
| セリウム | ガラス研磨剤 |
| イットリウム | LED、医療機器 |
💡 **「磁石」「光る」「高性能」**に強い金属が多いのが特徴です。
④ どんな製品に使われているの?
📱 スマホ
- バイブレーション
- カメラのピント調整
- スピーカー
🚗 電気自動車(EV)
- モーター(強力磁石)
- バッテリー制御
🌬 風力発電
- 発電機の磁石
🎮 家電・電子機器
- テレビ
- エアコン
- パソコン
👉 あなたの身の回りのハイテク製品ほぼ全部に使われています。
⑤ なぜ国際問題になるの?
● 生産が特定の国に集中している
現在、
👉 中国が採掘・精製の大部分を占めている
と言われています。
● 止まると産業が止まる
もし輸出が止まると、
- 自動車が作れない
- 家電が作れない
- 防衛装備に影響
👉 経済・安全保障に直結します。
⑥ 日本との関係は?
日本は、
- ほぼ100%輸入依存
- ハイテク産業大国
そのため、
- リサイクル技術の開発
- 中国以外(豪州・ベトナム等)からの調達
- 使用量削減の研究
に力を入れています。
⑦ 例え話で理解すると…
レアアース=「超高性能な調味料」
- 少量で料理の味が激変
- 無いと同じ味が出せない
- 作るのが難しく、作れる人が限られる
👉 **ハイテク産業の“隠れた主役”**です。
⑧ まとめ(超重要ポイント)
✔ レアアースは17種類の金属の総称
✔ ハイテク製品に不可欠
✔ 希少なのは「量」より「扱いにくさ」
✔ 国の安全や経済にも直結
レアアースで、中国が強い理由を教えてください また、「レアアースが止まったら何が起きる?」 「代替材料はあるのか?」
👉 「なぜ中国が強いのか」→「止まると何が起きるか」→「代替はあるのか」
の順で、素人目線で整理します。
① なぜレアアースで中国が圧倒的に強いのか
結論から言うと、
👉 「資源 × 技術 × 国家戦略」を40年かけて積み上げたからです。
1️⃣ 採れる量が多い(資源面)
中国は、
- 内モンゴル
- 四川省
- 江西省
などに 世界最大級の鉱床を持っています。
ただし重要なのは、
「採れる」より「使える形にできる」
2️⃣ 本当の強みは「精製・分離技術」
レアアースは、
- 掘る → 砕く → 化学処理 → 分離 → 高純度化
という 地獄のように面倒な工程があります。
中国は、
- 環境規制を緩く
- 人件費が安い時代に
- 国家主導で技術を蓄積
👉 世界の精製工程の7〜9割を握るまでに成長しました。
💡
他国は「鉱石は掘れても、精製は中国任せ」というケースが多い。
3️⃣ 環境汚染を“受け入れた”
正直な話ですが…
- 強酸・有害廃液
- 放射性物質の混入
- 土地・地下水汚染
これを、
👉 「国家の発展のために許容」してきた
結果、
- 欧米・日本は撤退
- 中国だけが残った
4️⃣ 国家戦略としての囲い込み
中国の有名な言葉:
「中東に石油があるなら、中国にはレアアースがある」
- 輸出制限
- 価格操作
- 技術移転を条件に供給
👉 外交カードとして使える資源に育てました。
② レアアースが止まったら、何が起きる?
これは「じわじわ効く」危機です。
1️⃣ すぐ起きること(数ヶ月)
🚗 自動車・EV
- モーターが作れない
- 生産ライン停止
📱 電子機器
- スマホ・PCの部品不足
- 価格上昇
👉 部品が1つ欠けただけで製品が完成しない
2️⃣ 中期(半年〜1年)
- 企業業績悪化
- 雇用不安
- 物価上昇
特に、
👉 日本・ドイツ・韓国が直撃
3️⃣ 長期(数年)
🛡 安全保障
- レーダー
- ミサイル誘導
- 戦闘機
👉 軍事技術に直結
つまり、
レアアース停止=経済制裁+安全保障制裁
③ 代替材料はあるのか?
結論:
👉 「一部は可能、完全代替は困難」
1️⃣ 代替できるケース
🔄 使用量削減
- 磁石を小さくする
- 設計変更
🧲 フェライト磁石
- レアアース不使用
- ただし性能が落ちる
👉 安価家電・簡易用途向け
2️⃣ 技術的に厳しい分野
- EVモーター
- 風力発電
- 軍事・宇宙
ここでは、
👉 ネオジム磁石の代替はほぼ不可
3️⃣ リサイクル(現実的な解)
日本が得意分野です。
- 使用済み家電
- HDD
- EVモーター
👉 都市鉱山と呼ばれています。
ただし、
- コスト高
- 回収率が課題
4️⃣ 供給先の分散
- オーストラリア
- ベトナム
- アメリカ
ただし、
👉 精製は結局中国頼みが多い
④ 全体を例え話でまとめると
レアアース=「ハイテク産業の血液」
- 血液(供給)が止まる
- 臓器(産業)が動かない
- すぐ死なないが、確実に弱る
⑤ 超重要まとめ
✔ 中国の強さは「採掘より精製」
✔ 国家戦略として40年育てた
✔ 止まると産業・安全保障に直撃
✔ 代替は「部分的」
✔ 現実解は「分散+リサイクル+技術革新」
レアアースに関して 「日本は実際にどう対抗しているのか?」 「中国は本当に止められるのか?」
では、ここは 日本の現実的な対抗策と、**中国は本当に“止められるのか”**を、
感情論ではなく「できること/できないこと」をはっきり分けて説明します。
① 日本はレアアースにどう対抗しているのか?
結論から言うと、日本は
👉 **「正面突破」ではなく「分散・技術・時間稼ぎ」**で戦っています。
1️⃣ 調達先を中国一極から分散
● オーストラリア(最重要)
- 日本企業が出資
- 中国以外で最大級の供給源
- 政治的にも安定
👉 「中国が止めても、ゼロにはならない」状態を作る
● ベトナム・インド・アメリカ
- 採掘はできる
- ただし精製はまだ弱い
👉 日本は「金と技術を出して育てる側」
2️⃣ 国家備蓄(いざという時の保険)
日本は、
- 数か月〜1年分程度
- 特定の重要レアアースを備蓄
💡
2010年、中国が日本向け輸出を事実上止めた経験がきっかけ。
👉 「即死」は防げるが、長期戦は無理
3️⃣ 使用量を減らす技術(日本の得意分野)
● 磁石の改良
- ネオジムを減らす
- ジスプロシウム削減
👉 性能を落とさず、使う量を減らす
トヨタ・日立などが世界トップレベル。
4️⃣ リサイクル(都市鉱山)
日本が世界一得意
- 家電
- HDD
- EVモーター
👉 「捨てられた製品=鉱山」
ただし、
- 回収コストが高い
- 回収率に限界
5️⃣ 「脱レアアース」研究
- レアアース不要モーター
- 新材料磁石
👉 まだ研究段階
👉 量産・低コスト化は先の話
▶ 日本の戦略を一言で
「止められても、致命傷にならない体制づくり」
② 中国は本当にレアアースを止められるのか?
結論:
👉 「短期なら止められる」「長期は中国も困る」
1️⃣ 技術的には「止められる」
- 採掘
- 精製
- 輸出許可
👉 中国政府が命令すれば即可能。
事実:
- 2010年:対日輸出実質停止
- 近年も輸出規制を強化
2️⃣ しかし“全面停止”は中国の自爆
理由①:
中国自身が最大の消費国
- EV
- 風力発電
- 半導体
👉 自国産業も止まる
理由②:
代替供給を加速させてしまう
- 他国が本気で開発
- 中国の独占力が弱まる
👉 「切り札は何度も使えない」
理由③:
WTO・国際圧力
- あからさまな輸出停止は制裁対象
- 貿易摩擦激化
3️⃣ 中国が現実に使うのは「グレーな止め方」
✔ 輸出枠の調整
✔ 手続きの遅延
✔ 環境規制を理由に減産
👉 「止めた」とは言わないが、出てこない
これは非常に効果的で、
- 相手国は文句を言いにくい
- 市場価格が上がる
4️⃣ 日本にとってのリアルなリスク
● 短期的ショック
- 価格高騰
- 特定部品の不足
● 長期的崩壊は起きにくい
- 分散調達
- 備蓄
- 技術力
👉 「苦しいが詰まない」状態
③ 全体を超シンプルにまとめると
日本
- 正面対決はしない
- 技術と分散で耐える
- 時間を稼ぐ戦略
中国
- 止める力はある
- ただし使えば自分も傷つく
- 切り札は限定的
④ 例え話で一発理解
レアアース=「水道の元栓」
- 中国は元栓を握っている
- でも完全に閉めると
- 自分の家の水も止まる
- 日本は
- 貯水タンク
- 雨水利用
- 節水技術
で備えている
日本の鳥島における、レアアースの開発状況について、詳細を教えてください
日本の 南鳥島(ミナミトリシマ)周辺におけるレアアース開発は、
👉 2020年代後半の日本の資源政策で最も注目されているプロジェクトの一つです。
これは 日本国内で供給源を確保し、中国依存を減らす狙いを持つ国家的な大規模取り組みです。
🇯🇵 1. 南鳥島ってどこ?
**南鳥島(みなみとりしま)**は、
- 東京から約1,900km南東の太平洋にある孤島で、
- 日本の 排他的経済水域(EEZ) に含まれています。
この海域の深海底には、**レアアース元素を大量に含む「レアアース泥」**が発見されており、日本政府・研究機関が開発を進めています。
🧪 2. なぜ「海底泥」を狙うのか?
従来、レアアースは陸上鉱山から掘り出す方式が一般的でしたが、南鳥島周辺では:
✅ 深海底の堆積物(泥)が高濃度で資源を含む可能性がある
→ ネオジム・ジスプロシウム・ガドリニウムなど、ハイテク製品に不可欠な元素も検出されているとされます。
このため、日本は 海洋底の新しい供給源として開発する戦略をとっています。
🚢 3. 何がどこまで進んでいる?
✔ 実証試験(2026年1〜2月)
- 採鉱システム接続試験が開始されました。
- 深さ約6,000mの海底へ採鉱機器を降ろし、レアアース泥を引き上げるシステムの接続・稼働を検証。
- これは日本初・世界でも極めて先進的な取り組みとなります。
✔ 試掘・評価(2026年〜2027年)
- 2026年初頭から試掘・揚泥作業が開始され、
- その後2027年頃に 1日350トン程度の泥採取試験 の実施が目指されています。
✔ 商業生産の目標
一部報道では、
- 2028年度ごろの商業生産開始を見据えた開発体制が進んでいると伝えられています(最終的な生産性・経済性評価次第)。
🧠 4. どんな技術的挑戦がある?
🔹 技術面
- 水深6,000m という極めて深い海域での採掘は
👉 世界でも例がほとんどなく、技術的にも高いハードルがあります。
🔹 環境面
- 深海生態系への影響が不明であるため、
👉 環境保護ガイドラインの整備やモニタリング技術の導入も進められています。
🇯🇵 5. 日本政府がこの開発に力を入れる理由
👉 中国への依存を減らす国家戦略の一環として位置づけられています。
日本は長年、必要なレアアースの多くを輸入に頼っており、
- 電気自動車、ハイテク部品、軍需産業などへの供給安定が安全保障や産業政策の大きな課題でした。
このプロジェクトは、そうした背景から 国内供給源を創出する試みでもあります。
🌍 6. 日米などとの協力
- 日本は 米国との共同検討も進めており、
- 日米でサプライチェーンを強化する枠組み合意も発表されています。これは中国一極依存からの脱却を目指す戦略の一部です。
📈 7. 発展状況のまとめ
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 採掘試験 | 実施済み(2026年1月~) |
| 深海泥の引き上げ | 連続揚泥システムの稼働確認中 |
| 日常的な採取作業 | 2027年めどに継続評価 |
| 商業生産 | 2028年度前後を目標(未確定) |
| 中国依存への影響 | 長期的な軽減効果を期待 |
※2026年1月時点の公表情報をもとにしています。
🧭 一言で言うと(ポイント)
日本の南鳥島プロジェクトは、世界初の深海レアアース採掘実証を進める“国の核心戦略”です。
ただし、
➡ 技術・経済性・環境配慮のハードルが高く、商業化は数年単位の長期プロジェクトであり、
➡ 中国依存を即座に消すものではない
という現実もあります。
✅ なぜ南鳥島の海底泥にレアアースが多いのか 👉 理由
✅ 採掘の仕組み(イラストでなく言葉で分かりやすく) 👉 技術解説
✅ 経済性・コスト構造 👉 現実的な実用化の課題
を、それぞれ 一番わかりやすく丁寧に説明します。
✅ ① なぜ海底泥にレアアースが多いのか?
南鳥島沖の深海底にある泥は、普通の海底土砂とは違い レアアースを多く含む特殊な堆積物になっています。
🔹 レアアース泥ができた背景
この海域のレアアース泥は、約 3,450万年前ごろの地球環境変動が関係しているとされています。
- 当時、海洋循環が変化し、深海の栄養塩が表層に湧き上がった結果、
- 魚類が大量発生・死骸が海底に大量に落ちる流れがあったと推測されています。
その魚の骨には レアアースを含む微量元素が蓄積しており、
長い年月をかけて深海底に大量のレアアース泥が堆積したと考えられています。
🔹 単なる泥ではない理由
南鳥島周辺では、
- 他の海域と比べて 高濃度のレアアースが含まれていて、
- 特に **重希土類(例:ジスプロシウム、テルビウムなど)**が多い点が特徴です。
これらは EVモーターや高性能磁石に不可欠な元素です。
✅ ② 採掘の技術的仕組み(言葉で視覚化)
深海底(約5,000~6,000m)から泥を取り出すには、陸上とはまったく違う技術が必要です。
現状の試験プロジェクトでは、次のような方法で行われます。
🛳 1. 探査船「ちきゅう」を使う
日本が用意した **地球深部探査船「ちきゅう」**をプラットフォームにします。
ここからパイプや装置を海底まで降ろします。
🪠 2. 採掘システムの基本イメージ(言葉で図解)
イメージとしては 巨大なストロー+ポンプシステムです:
ちきゅう(船)
↓
[太い揚泥パイプ]
↓ (約6000m降下)
海底のレアアース泥 -----> 吸い上げ
↑
泥+海水混合スラリー
- 海底にパイプを届かせ、
- 泥と海水を一緒に “泥水(スラリー)”として吸い上げる
- これが **世界初の「深海からの連続揚泥技術」**として実証されている段階です。
🧪 3. 揚げた後の処理
取り出した泥自体がそのまま製品になるわけではありません。
次のような工程が必要になります:
- 脱水・泥と海水の分離(港や陸上設備で実施)
- 固形物の選別・前処理
- レアアースの抽出→分離→製錬
ここからは 陸上の鉱物処理技術となりますが、泥は比較的有害物質が少なく、
一般的な陸上鉱石より処理がしやすいという面もあります。
✅ ③ 経済性やコスト構造(どこが高くて課題か)
海底レアアース採掘は技術面で世界初の挑戦ですが、 経済面ではまだ未知数・リスクが大きいとされています。
💰 1. 初期投資が非常に高い
政府主導で 約400億円(約3–4億米ドル)以上の支援がこれまでに投入されています。
これは「資源量ゼロではなく、成功しても初期コストの回収が困難」というレベルです。
📉 2. 採掘コストの構造
主なコスト項目は👇
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 深海設備費 | 6000mという圧力・距離のパイプ・機器 |
| 船舶運用費 | 探査船「ちきゅう」など稼働費 |
| 分離・製錬費 | 泥からレアアースを取り出す化学処理 |
| 物流・陸上処理 | 陸への輸送、環境対応設備 |
特に「揚泥 → 分離 → 製錬」の一連のプロセスを経ると、最終的なレアアースの単価が高くなりやすいことが課題です。
📈 3. 経済性が成立する条件
現時点では、次の2条件がそろうと採算に近づくと専門家は考えています:
✔ 世界的な供給網の混乱で価格が高止まり
✔ バイヤー(メーカー)が高価格でも購入する必要性が高まる
いわゆる **「供給不安プレミアム」**が付かない限り、
海底泥採掘は採掘コスト>市場価格になってしまう可能性があります。
⚠️ 4. まとめ(現実的な視点)
- 南鳥島の海底泥は 巨大な資源ポテンシャルを持つ可能性が高い。
- 技術的には 世界初の深海採掘技術として実証段階にある。
- しかし 商業的に利益を出せるかは未確定であり、
初期コストの回収には 供給不安や価格高騰が不可欠という現実があります。
🧠 最後に一言
南鳥島プロジェクトは
▶ 技術的「突破」では成功に近づいている
▶ 商業的「成功」はまだ条件付き
という段階です。つまり、
実験としては先進的ですが、
「このまま即、利益を出して常に売れる時代」は必ずしも確定していません。
👉 海底採掘の一般的な仕組み(他国例との比較)
👉 レアアース泥の選鉱・精錬の詳しい仕組み
👉 どれだけの量があり、世界消費と比べてどのくらいか
を、初心者でもわかるように整理した解説です。
📌 ① 海底採掘の一般的な仕組み(他国例と比較)
🌊 まず「深海採掘」とは?
**深海採掘(Deep-sea mining)**は、
- 海底に眠る鉱物を
- 海底で掘り出し
- 海面まで吸い上げる技術
のことです。海洋法で管理される場所や各国の排他的経済水域(EEZ)内で計画されます。
🏔 陸上鉱山と海底鉱山の違い
| 項目 | 陸上鉱山 | 海底鉱山(南鳥島のレアアース泥) |
|---|---|---|
| 採掘場所 | 山・地表下 | 水深約5,000〜6,000mの海底 |
| 採掘方法 | 掘削機・爆破など | パイプによる吸い上げ(エアリフト/揚泥) |
| 鉱石形状 | 固体鉱石の塊 | 泥状堆積物 |
| 環境課題 | 産業廃棄物・有害物質 | 海洋生態系の攪乱・濁水 |
| 既存実績 | 多数 | 商業運転はまだ無し |
🛠 海底採掘の代表的な基本の流れ
- 探査・評価
→ 海底地形調査、レアアース濃度測定など - 掘削・吸い上げ
→ 泥状鉱物を海底でポンプやパイプで吸い上げ
→ 南鳥島の場合は深海底の泥を船まで引き上げる方法が主流です(連続揚泥)。 - 揚泥後の前処理
→ 海水を抜いて泥の割合を濃くします(遠心分離など)。 - 陸上での選鉱・精錬
→ レアアースの分離・抽出・純化を行います(後述します)。
🌍 他国例との比較(海底での鉱物資源)
| 国/地域 | 主な対象 | 採掘例(技術段階) |
|---|---|---|
| 太平洋(Clarion-Clipperton Zone) | くろぶくろ状マンガン結核(ニッケル・コバルトなど) | 探査ライセンス多数、実証段階 |
| 西太平洋(日本南鳥島など) | レアアース泥 | 日本が世界初の試験採掘に挑戦中 |
| 熱水鉱床(中部海嶺等) | 銀・銅・亜鉛など | 国際的調査段階 |
📌 ② レアアース泥の選鉱・精錬の仕組み
採掘した泥から実際に レアアース元素(Nd, Dy, Tb, Y など)を取り出すまで、複数の段階があります。
🧱 1. 前処理(海水抜き)
深海から引き上げた泥は 泥+海水 の混合物です。
これをまず 遠心分離などで80%以上の水分を除去します。
👉 この前処理をすることで、川の底から採った泥よりも扱いやすくなります。
⚗️ 2. 選鉱(濃縮)
泥はまだレアアースを含む堆積物です。
ここから:
● 粒径選別
→ 粒子の大きさで分けて、比較的レアアースが多い部分を抽出。濃度を上げます。
● 化学的前処理
→ 酸やアルカリを使って不純物を除去。泥の固体部分からレアアースを溶かし出す。
(例:薄い酸で可溶化して取り出すなど)
🧪 3. 精錬(分離・純化)
泥に含まれるレアアースは 17元素 混合状態です。
これを各元素ごとに分けるのが 最も高度で手間のかかる工程です。
一般的には:
- 溶液化(溶かす)
- 沈殿・溶媒抽出
- イオン交換法で分離
- 焼成・還元して純粋な金属や酸化物にする
中国がこの精錬技術で世界を圧倒しているため、採掘だけ成功しても精錬は別問題という意見もあります。
🧠 なぜ南鳥島の泥が注目されるのか
南鳥島のレアアース泥は:
✔ ほとんど 放射性物質が少ない
✔ 重希土類(Demand高い元素)が豊富
✔ 海底堆積物として濃度が比較的高い
という利点があります。これらは陸上鉱山と比べても 一部元素で優位になる可能性があります。
📌 ③ どれだけの量が期待できるのか?世界消費と比較
南鳥島周辺の資源にはいくつかの推定があります。
📊 埋蔵量の推定
- 約 1,600万トン級 のレアアース資源が存在すると推定される海域があるとされます。
- 研究によっては、B1エリアだけで120万トン (酸化物換算)のレアアースが存在するとする報告もあります。
🌍 世界需要との比較
世界のレアアース年間需要量の目安としては:
- 日本の年間需要は約 18,000トン程度 とする推計があります(大学教授の指摘)。
これを基に比較すると:
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 日本の年間需要 | 約18,000トン程度 |
| 南鳥島の潜在量(総量) | 約1,600万トン |
| 世界消費との比較(仮) | 数百年以上分のポテンシャル |
※精鉱後の純粋な金属量ではこの比率は変わりますが、資源としてのポテンシャルは非常に大きいと評価されています。
💡 まとめ(3点)
✔ 海底採掘は世界でも実例がほぼ無い先進技術で、南鳥島は世界初級の挑戦です。
✔ 選鉱・精錬は高度な化学技術を必要とし、採掘成功だけでは供給網構築には不十分です。
✔ **埋蔵量は世界的に見ても大きく、**日本や世界の需要量を数十〜数百年分カバーする可能性があります(ただし正確な推定値は今後の試掘で明らかになります)。
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