11.単身赴任の健康管理

この章では単身赴任の健康管理について述べます。単身赴任する年代は40歳~50歳代が多いと想定され、まさに一家の大黒柱であり働き盛りでもあり社会の中心的な存在となります。

家族、会社、地域社会等支えていかなければならない事が多く存在し、休んでいられない場合が多いと思います。そのため、健康管理を徹底し日々の活動に邁進しなければなりません。そのための、生活習慣、食事、日常生活態度等について述べます。

規則正しい生活

何といっても規則正しい生活が健康管理の基本です。基本は早寝、早起きです。

しかし、働き盛りの年代にとってこれを守るのはなかなか難しいのも事実です。また、50歳位になってくると1日に睡眠できる時間が減ってき、朝早く目が覚めるようになってきます。

よく、1日8時間は睡眠をとるように迷信のように言われますが、この分野の本をいろいろ読みましたが大人に関してはまったく医学的根拠はないようです。

逆にこれ以上睡眠時間をとる人は寿命が短くなると言うデーターがあるくらいです。

また、個人によって必要な睡眠時間はまちまちであり自分が健康でいられる睡眠時間を認識する事が重要です。

ちなみに、経済雑誌等でよくエグゼクティブの生活習慣が特集されていますが、成功している人の睡眠時間はおおむね6時間です。夜12時に就寝し朝6時に起床している睡眠パターンが多いようです。

継続して健康的に活動できる最短睡眠時間が6時間位であり、朝早く起きるメリットを享受するため夜12時までに就寝していると思われます。

成功している人の80%は早起きをしているとの米国データーがある位です。

朝早くは脳が休んだ状態から活動できるため、夜と比べ倍くらいの仕事ができるとも言われており、私自身も早朝仕事をする事が多く、経験的にこの事を実感しています。

この事を利用し米国人のエグゼクティブは夕方定時に帰宅し家族と夕食の団欒を楽しみ、夜9時とか10時には就寝し朝3時、4時に起床して出社し早朝よりバリバリ仕事をこなしていると読んだ事があります。

そのため、夜の付き合いはほとんどなくパワーモーニング、パワーランチ等昼食中心に商談等を行っているとの事でした。

考えてみれば人間は太古より日の出と共に活動し、日の入りと共に就寝する生活を何十万年も続けてきており、体がその生活パターンに併せて進化してきたため、その生活パターンに近い方が健康的であるのは自然の摂理とも考えられます。

また、この摂理より季節によって必要睡眠時間が変動するという説もあります。

夏は日が長いため活動時間が長く睡眠時間は短くて済み、冬は日が短いため睡眠時間が長めになると言う説です。

確かに夏は朝早く起きてもすでに明るくまた寒くないためすぐに活動でき、冬の朝は暗く寒いためなかなか起きだそうと言う気になれないのも事実です。

私の経験的にはこの摂理は1時間位の範囲で認められる傾向はあると思いますが、その日の体調の方が必要睡眠時間に与える影響は大きいと思います。

例えとして、私の生活パターンを紹介します。基本的に夜は12時~1時位に就寝し朝は6時位に起床しております。睡眠時間は6時間を基本としていますが、毎日6時間寝ていると余裕が出てきて5時間位の睡眠で済む日が出てきます。

平日週3日が6時間、週2日が5時間位の睡眠時間です。

もちろん、仕事の関係で忙しい時は5時間睡眠の日が増えます。また、仕事柄日中はひとり車で営業をしているため昼食後10分程度の仮眠を取っています。

体調に応じて午後3時位に10分程度仮眠を取る事もあります。昼間15分程度の仮眠をとる事は夜の睡眠に好影響を与える事がデーターで示されております。

但し30分を超えると夜の睡眠パターンに悪影響を与える様で平日昼寝のしすぎには注意が必要です。

朝6時起床後はすぐに机に向かい仕事の内勤を始めます。仕事の内勤が多い場合は5時に起きて始める時もあります。

早朝最初脳の動きは鈍いですが、動き出すと脳の回転が上がり良く集中できるため仕事の能率が上がります。

この生活習慣が定着したのは金沢に赴任してからが主です。なぜなら、赴任先の住居の近くに塩の卸売り業者があり、早朝5時~6時位にトラックで塩を運び込むためうるさくて寝ていられないためです。

ここは発想を転換し一緒に起きてしまえと思い始めました。今ではこの習慣が定着し私の大きな財産となっており、これも単身赴任により得られた宝です。

ちなみに、休日の睡眠時間ですが金曜日の夜に仕事終了後赴任先より自宅に帰りますので、夜の就寝は午前2時位になります。

5時間就寝して午前7時に起床し家族と朝食、午前中家族の用事を済ませ、さすがに午後より2~3時間昼寝します。

夜は家族と一緒に午後10時までには就寝、8時間以上寝て日曜日は午前7時位に起きます。

日曜日の午後から赴任先に戻りますので平日の睡眠パターンに戻ります。この様に自宅に戻るとほっとして副交感神経が優位になるのかとても良く寝られます。休日は寝貯めしていると言えるかもしれません。

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