続いて、中学校について述べます。地域の荒れた小学校、その卒業した生徒の通う荒れた中学校と言うのがお約束ですが、子供のかよった中学校は、以前は荒れていた時期もあったようですが、教育委員会により立て直しに成功した時期でした。
真偽のほどは定かではありませんが、元キックボクシングの世界チャンピョン、元警察官の先生がおられ、多様性に富んだ武闘派の先生方により学校も落ち着いた状態でした。そのため、保護者が必要以上に関わる機会も少なく、子供たちも勉強、部活動、等精力的に取り組みすくすく育ってくれました。
高校になりますが、3人とも公立高校に進学してくれました。京都市内は私学が多く力をもっており、偏差値が50以下位になると、京都市内では普通科は私立高校しか選択肢がなくなるくらいです。
今は年収にもよりますが、高校無償化が進んでいますが、当時は学費の面で、まだ公立と私立には大きな差があり、公立に進んでくれた事はありがたい限りでした。
その公立高校も偏差値1刻みくらいで多くの高校があり、高校によって歴史、雰囲気、カラー、教育方針はかなり違います。
自由を信条としている高校もあれば、規律を重んじている高校もあり、部活の活動内容等、公立とは言え多様性に富んでいます。
どの高校が子供にあっているのか検討するときに、ネットの情報が有用でした。まず、その高校のホームページを見れば、学校の進学実績、教育方針、雰囲気、部活動の内容、行事の内容、頻度、取り組みがわかりますし、その文章の内容で真摯さ、情熱というものが読み取れます。
また、みんなの高校と検索すればその手のサイトにつながり、卒業生中心に多くの口コミ、卒業した有名人等の周辺情報を提供してくれます。それらを検討材料として親子で話し合い、受験校を選択し、進学先としました。
しかし、偏差値が1刻みで通学にさほど時間のかからない、進学候補の公立高校があるのはうらやましい限りです。
私の育った福井県敦賀市では普通科は偏差値5刻みくらいで、しかも上、下の高校とも敦賀市内にはなく、通学に電車で1時間位はかけて通わなければならないところにありました。
この様なことより、自分の高い願望として教育環境の恵まれた場所で、子供を育てたいと強く思っていました。単身赴任により恵まれた環境の京都市で子供を育てられたことは人生の大きな願望をかなえてくれました。
続いて子供の一人が京都市内にある国立大学の附属小中高と進学していましたので、そのことについてふれたいと思います。
小学校でお受験し、合格しました。試験にパスした受験生を抽選で選抜しますので、縁があったのだと思います。
普通の地域の公立学校とは雰囲気が違いました。保護者のステータス、教育に対する熱心さは、各段に高かった印象です。
また、学校の授業も将来の日本の教育の在り方を考える、先駆的な実験を兼ねた内容でした。ある一定の成績を収めていれば、小中高とエスカレーター式に高校まで進学でき、受験がない分、勉強以外の活動にも取り組めた印象です。
しかし、セレブ感が半端なく高く、それが子供に感化し、努力の伴わないプライドだけが高く、根拠のない自信が必要以上に一時期ついたのにはまいりました。
進学校ではありますが、それは中学受験と高校受験で入ってきた何割かの頭の良い子が成績を引っ張っているのが現実であり、学校自体が育て上げているわけではない様です。
特にその傾向は高校に現れ、生徒は塾通いにいそしんでおり、それを嫌って中学より他の大学受験指導に力を入れている公立、私立進学高校へ受験しなおす子供さんが何人もおられるくらいでした。
子供は高校も附属のままで良いとの希望でした。ただ、大学受験に関しては高校時代のそのような環境もあり、勉強するモチベーションが今一つ上がらず、有名校には入れませんでしたが、その事が先ほど述べた、根拠のないセレブ感の消失につながり、誠実な青年に育った事に胸をなでおろしています。
長い社会人生活で少々の学歴よりも誠実さ、真摯さに勝るものはないと思います。また、附属出身の育ちの良さを感じさせるようになったのもありがたい限りです。
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