単身赴任 SOHO(スモールオフィス、ホームオフィス)

この言葉を語る必要のないくらい、コロナウイルス感染拡大により、テレワーク、在宅勤務が推奨され、定着しつつある昨今です。

私も前の会社のころより、かれこれ8年以上SOHOを実践しております。端的に言えば、会社の事務所は必要ないと思います。

SOHOを始めたころは事務所のないことを不安に思いましたが、始めてみると仕事は支給されたパソコンとプリンターがあればすべて自宅で出来ますし、販促用の資材はすべて運送屋さんが自宅まで届けてくれます。

こまめに発注して営業車に持ち込めば、自宅のスペースを取られることもありません。また、通勤して事務所に行く必要もありませんので、朝ベットから起きてそのまま、パソコンを開ければ仕事が開始となり無駄な時間を大幅にカットできます。

また、事務所に行くとありがちなのが、必ず誰か雑談する人が居て、話したり、気が散ったりして仕事の効率が落ちるとか、パソコンの操作をどうしたらよいか等聞いてくる人が居て、時間を取られてしまったりと言うことがなくなりますので、仕事効率が大幅に改善します。8年以上SOHOを実施しておりますが、快適で困った事は皆無です。

ただし、前の会社の時SOHOは暗黙の了解で、正式には認められておらず、社会的立ち位置、行動において苦しい場面、ストレスを感じる事もありました。

しかし、そうこうしているうちに親会社の外資系企業も全国の多くの事務所を廃止し、正式にSOHOに移行したため、転籍してからは快適な毎日を送っています。

企業にとってはステータスもあり駅前の一等地の事務所を数多く借りるのに莫大な経費がかかっていたため、経費削減のおり渡りに船であったと思います。

さらに、このコロナ騒動で在宅勤務も市民権を得つつあり、この流れは加速していくと思われます。家に荷物を配達してくれる運送屋さんの話では、事務所をなくす企業は近年増加し、私の様な立場の人間が増えているとの事でした。

コロナ騒動前はガリレオになるのは嫌なので言えませんでしたが、事務所等を主体とする不動産企業は苦境が予想され、一方宅配業者等はより需要が増加することが予想されます。

また、人と人とのコミニケーションのため、事務所が必要だと言われることがありますが、この頃はSNSが発達しメッセージ等でリアルタイムのやり取りができ、絵文字を入れると感情表現も豊かになり、すぐそばに同僚がいるように感じます。

今の仕事は各県に担当者が一人の様な職場ですが、SNSでつながっているため、いつもそばに同僚がいるように感じ、わからないことがあれば、メッセージを投げると誰かとなくすぐ答えてくれます。

フェイスtoフェイスのやり取りにしても、テレビ電話が発達し、リアルタイムで面談している感じとなんら遜色ありません。

テレビ会議と実際集まっての会議と満足度はそう変わらないです。脳科学者の茂木健一郎さんの話では人間の脳は実際の出来事とバーチャルの出来事との見分けがつかないとの事で、満足度にそう差が出ない様です。

そう考えて行くと、これから経費の削減できるSOHO、テレワークはますます、発展、増加していくことが予想されます。

その時に必要な能力としては、メールをみて仕事の指示を的確に理解できる読解力、それを確実に実行できる行動力、マニュアルを見て操作が可能なITリテラシー、パソコン能力、仕事の報告、連絡、相談がタイムリーにできるスキル、習慣、そして何と言っても自己管理能力が必要になってくると思います。

SOHOになると確かに自由度は増しますが、自由は麻薬の様なところがあり、使い方を誤ると身を滅ぼしてしまいます。

以前、フリーライターの方がアルコール依存症に苦しんだ話しとか、自由度が高いため生活が乱れ、昼夜逆転の様な生活となり仕事にも支障をきたし、退職となり、そのまま引きこもりとなってしまったケースなどを聞きます。

特に単身赴任では家族が身近におらず、管理するのは基本自分自身のみとなるので注意が必要です。

その他、少し話は変わりますが、親の介護が必要な同僚が、会社に希望を出し交渉し、親の近くに単身赴任し仕事と介護を両立している例を数例聞いております。

この例などは単身赴任を有効に活用している例と言えます。国の言う介護離職0の方針にも沿うものと思います。

仕事を辞めて介護のため親元に家族と引っ越しするのは大変な負担です。仕事を新たにその土地で探さなければならず、また家族も新しい土地で通勤、通学が必要となり、新たな人間関係を慣れない土地で一から構築しなければならないことを考えると、膨大な負担となります。

また、仕事を辞めずに転勤して、介護のため家族で親の近くに引っ越ししたとしても、家族の負担はかなりのものになります。

また、親はいつか子供より先に亡くなる定めであり、そうなるとその土地にいる理由が半減してしまいます。であれば、単身赴任で介護が必要な期間だけその土地に生活し、介護が必要なくなれば、家族が住んでいる本拠地へ単身赴任を解消し帰るのはとても合理的だと思います。この様な単身赴任の活用方法もあります。

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