年代・性別より

それでは続いて単身赴任の年代・性別についてみていきたいと思います。‘83年3月に実施した単身赴任者に関する実態調査(産業政策局「単身赴任および出向の実態」)によると、単身赴任者の年齢構成は、40歳代49.0%、50歳代29.9%、30歳代16.6%となります。

転勤者の単身赴任率は、全体で13.8%、50歳代46.6%、40歳代32.7%となります。中高年者や管理職ほど単身赴任率が高い様です。

単身赴任の理由は、「子供の教育・進学のため」(46.6%)と「住宅取得ずみのため」(39.7%)が主たるものです。

すなわち、単身赴任の約80%が40歳以上と考えられます。性別を見ていくと平成16年 就労条件総合調査 総務省統計局のデーターより女性の単身赴任者がいると答えた調査対象企業(従業員30人以上から1000人以上の企業を対象に調査)は0.6%と微々たるものでした。  

すなわち、単身赴任者の大部分が40歳以上の父親であり、家庭の事情で家族を残し単身赴任している事が伺えます。

40歳~50歳代の男性労働人口が約1600万人で約80万人が単身赴任と計算すると5%の男性が単身赴任している事となります。

また、企業規模でその割合は大きく異なり先出のデーターより全調査企業平均では約20%が単身赴任者がいると答えていますが、1000人以上規模となると約80%が単身赴任者がいると答えています。

これは当然な話で企業規模が大きくなれば全国組織となり、広域での転勤が増えるためと考えられます。

実際、私の例を上げますと単身赴任前年にマンションを購入し、40歳より福井市に単身赴任となりました。まさに上記の統計の典型的なパターンをとっています。

また、私が勤務する会社は従業員3000人以上の外資系製薬メーカーです。福井単身赴任時は多い時で単身赴任者が4名もおり10名位の営業所で一大勢力を誇っていました。その4名とも40歳以上でした。

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