自分とのバランスについては、自分の人生におけるバランスと言い代えられると思います。
自分の人生においてどの様な事に優先順位をつけるかよって、個々人によって様々なバランスが生まれてくると考えられます。
その一番の基準は何といっても個人の満足度、納得度、幸福度が優先されます。
また、この優先順位を自分なりにきっちりつけ把握し、常に意識する事がとても大切だと思います。
状況によっては優先順位が時間と共に変化する事も想定され、意識する事により幸福度がより高くなります。
私を例にとりますと最初の福井での赴任は40歳であり、前述しましたが1番は家族の京都での環境を守る事、2番目は働き盛りであり責任ある担当を任された仕事、3番目は子供も小さく将来の教育資金も必要であり、またマンションのローンも返済中でしたので貯蓄となりました。
福井での5年間はこの事を常に意識し単身赴任しました。
まず1番目について赴任当時長男は小学校2年生、下の双子は幼稚園入学とまだ小さく毎週帰り世話をしなければならず大変でしたが、5年後赴任終了時には長男は中学校1年生、下の双子は小学校3年生になり京都ですくすくと成長してくれました。
2番目の仕事に関しては前述したとおり単身赴任の長所を活かし、平日は仕事に没頭しました。私の仕事は外資系のMR(医薬情報担当者)であり、簡単に言うとお医者さん向けの医薬品の営業です。
そのため、月々の販売計画(売上金額ノルマ)があります。仕事に没頭できた事もあり5年間はほぼ営業成績平均以上を維持しました。
そのうち2年程は全体の5%以内にランクインする成果をあげ、会社より何度か表彰を受ける程でした。
3番目の貯蓄に関して生活費を出来る限り切り詰めました。後述しますが夕食はスーパーの半額セールを利用するとか、赴任数年はシャワーのみで週末のみ自宅で風呂に入るなどして光熱費を節約しました。
その甲斐もあり、福井赴任5年間に何と住宅ローンを完済し少しの蓄えも出来ました。
これには、2番目の仕事の成果により外資系という事もありボーナスも大きく貢献してくれました。この様に優先順位をはっきりと意識する事により大きな成果を得る事が出来ます。
現在の金沢での単身赴任における優先順位は3番目までは変化ありませんが、4番目に本の執筆、5番目に趣味(読書・登山等が)加わりました。
これは、子供がさらに成長し余裕のある時間ができる事により、新たな項目が優先順位に加わりました。
今後、この優先順位を常に意識し金沢での単身赴任を意義ある生活にしていきたいと思います。
最後にこれまで執筆していて気が付いたのですが、自分とのバランスの中でハングリー精神とのバランスもあげられると思います。
これは、家族と一緒に生活し仕事をしていると、朝食、夕食は準備してくれますし、風呂も用意してあり、洗濯も黙っていても洗ってくれます。
そのため、満たされた生活が過ごせる半面どうしてもハングリー精神を持ちにくくなります。
その点、単身赴任生活は全部自分で生活しなければならず、満たされない反面とてもハングリーです。
また、自分で生きているという強い実感を持つ事ができ、その上家族も養っているとの強い自負・プライドが形成されます。
私の敬愛する人物の一人元アップルCEO故スティーブン・ジョブスの名言に「ハングリーであれ、そしてバカ(フーリッシュ)であれ」との言葉がありますが、まさに単身赴任はハングリーであり、仕事バカになれる環境が整っていると思います。
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